年長組の子たちが図鑑を開いて「世界一おおきい魚ってなんだ?」「ジンベイザメだってー」「20メートル⁈」と言っていたので
20メートルがどのくらいなのか紙テープを廊下に延ばしてみました。
「スゲー!」「おっきい!」
20メートルとはいかなかったのですが10メートルのジンベイザメをみんなで作っちゃいました。
ホールの壁に泳がせたら圧巻です。
ひとりの子が私のところへ来て言いました。「ニュースみた?せんそうがはじまっちゃたよ」私は「うん。知ってる。悲しいね」と言いました。その後の言葉を探していたら「おいのりしよう」と言ってくれました。「そうだね。お祈りをしようね」と言って一緒にお祈りをしました。
「てぶくろ」は以前にもご紹介したことがあります。日本語に訳されてから長い間親しまれてきたロングベストセラーと言われる絵本で保護者の方たちも懐かしく思われる方がいらっしゃるかもしれません。ウクライナで昔から伝えられてきた民話です。冬は極寒と言われているウクライナならではの心がほっこりするお話です。一人のおじいさんが落とした手袋を見つけたねずみが「ここで暮らすことにするわ」と言いました。そこにカエルが来て「わたしもいれて」と言いました。次々に動物たちが来て、現実にはあり得ない世界にどんどん引き込まれていくようです。絵本の表紙、この動物たちが来ているお洋服、なぜかいつの間にか作られている手袋のおうちの小窓、それらにウクライナの人たちの生活感が溢れます。ウクライナに想いを寄せて、ウクライナの子どもたちが暖かい部屋で家族と共にこの絵本が開けることを願ってやみません。
3月のおすすめ絵本
「いたい いたいは とんでいけ」というわらべうたを題材にした絵本です。私達なら「いたいの いたいの とんでいけ~」と唱えますが、唱えると痛みが和らぎます。痛み事態が消失する訳ではないのですが、心が和らぎ涙が止まり、落ち着きを取り戻すことができますよね。おまじないのような優しくて不思議な言葉です。そして、このフレーズの意味に似た言葉が各国にあることをご存じですか?英語であれば[Pain, pain go away]や、フィリピンのタガログ語では、[Aray, aray umalis ka(アライ・アライ・ウマリス・カ)]といいます。どこの国も痛いところに手を当てて優しくおまじないをするそうです。その手を添える事に優しさを感じますよね。病人やケガで痛めてる人、心を痛めてる人等、患部に手を当てるから手当という…。金八先生ではありませんが、とても素敵なことだと思います。話しは逸れましたが、この絵本の「いたいいたい」は、いったいどこへ飛んで行くのでしょう?この絵本にはその先のお話があるのです。あるお山に飛んでいくのですが、そこにいるウサギがあれこれ作り替えて、別の物にしてしまいます。何になったと思いますか!?あるお山とは「らくらくやま」という名前だそうです。この絵本は、わらべ歌の節まわしで読んでみてください。小さい子でも苦なく読める長さですし、きっと、いつか、どこかで、誰かの支えになるでしょう。優しさは伝染していくものです。