認定こども園 取手幼稚園
茨城県取手市にある認定こども園 取手幼稚園の公式ホームページ
茨城県取手市にある認定こども園 取手幼稚園の公式ホームページ

園長のおはなし


3月の「園だより」から  2025.03.04掲載



幼稚園にとって「とうとう」3月がやってきました。そう、お別れの月です。毎日あたりまえのように一緒に過ごしてきたお友達とお別れをしてそれぞれに新しい旅立ちの時です。私は一人の大人として、子どもたちの未来を心配しています。環境のこと、戦争のこと、命のこと。小学校へ進学する子どもたちへ残念ながら「楽しいことばかりだよ」とは言ってあげられないのです。子ども達は今まで以上に困難な時代を生きていくのかもしれません。そして生きていれば楽しいことばかりではなく、悲しいことや辛いこと、また理不尽だと思うことなどをも経験していくのでしょう。その時をしっかりと生き抜いてくれれば後でその意味が見出せるはずです。そのために大切なのが幼稚園での出会いと経験だったと私は思っています。そして今、みんなで「いいお別れ」ができるように最後の時を過ごします。「出会えてよかったね」「きみのこと、いつも大切に思っているよ」「また会おうね」と、お別れしましょうね。

《園長 小林路津子》

ヨハネの手紙Ⅰ 4章7節
愛する人たち、互いに愛し合いましょう。



2月の「園だより」から  2025.02.04掲載



この時期になると、もう2月かあ、という気持ちになります。年長ばら組さんは卒園へ、それ以外のお友だちは進級へと近づいていく中、より一層一日を大切に過ごしたいという気持ちが強くなります。私のような年齢になって我が子の子育てを振り返った時「あっという間だった」という気がします。我が子達はいつの間にか大人になってしまって、幼いころにもっとゆったりと時間を過ごすことが出来ればよかったな、と今になって思うことです。今、幼稚園の子どもたちと過ごす中で、子どもたちから教わることがどれほどあることでしょう。卒園まで指折り数える時期になりました。お別れって寂しいけれど大切な経験です。出会いがあってお別れがあります。今月の保育のねらいは「みんなだいすき」。3学期になって幼児組さんのみんなが歌っている賛美歌に「きみが好きだよ ともだちだよ」という歌詞が出てきます。好きって言ってもらえたら嬉しいね、を伝えながら「いいお別れ」ができるよう過ごしていきます。

《園長 小林路津子》

ペトロの手紙Ⅰ 4章10節
あなたがたは、それぞれ賜物を授かっているのです。



1月の「園だより」から  2025.01.10掲載



『おしょうがつにはたこあげて~こまをまわしてあそびましょ』この歌、ご存じですか?このような歌も最近では歌わなくなりました。私が小さい頃にはよく歌ったものです。そして本当にお正月には凧揚げやこま回しをして遊びました。凧揚げもこま回しもコツが必要で何度も練習を重ねないとうまくできません。あの頃、そのようなことに一生懸命になり必死に繰り返しチャレンジをしていました。何かに夢中になるとき(それは何でもよいのです。ある子は今日は泥をバケツの淵まで摺り切りいっぱいにすることに夢中です。ある子は色鉛筆をきれいに並べることに夢中です。)そこには本当に小さな様々な「生きる力」が育まれています。「考える」「試す」「工夫する」「失敗(挫折)」「諦めない」。そして「達成感」。満たされたらそれは次への「自信」へとつながっていく。遊びって素晴らしい!お洋服や靴が汚れることも気づかず夢中になっている、こんな素晴らしい時間に声を掛けてしまってはもったいないと、私たちはいつも気を付けています。今年もいっぱい遊びます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

《園長 小林路津子》

ヨハネの手紙Ⅰ 3章2節
私たちは今すでに神の子どもです。



12月の「園だより」から  2024.12.04掲載



たいていの場合、王様や神様は優しく、神々しく、光っているイメージがあります。
「神の子イエス」は弱く貧しく小さな者としてこの世に誕生しました。一人の赤ちゃんが生まれたその時、寒い夜でした。赤ちゃんの誕生を見守り、助け、喜んだのはやはり、弱く貧しく身分の低い者とされた人たちでした。私たちはこの世に生まれた時から一人ではなかったはずです。母マリアと父ヨセフ、時代に虐げられていた羊飼いたち、身重の女性とその夫を気の毒に思い、馬小屋に泊めた宿屋、不思議に赤く光る星、その星を頼りに赤ちゃんを探す博士、喜びを告げた天使。このどれが欠けても「聖なる夜」の出来事は語れません。誰もが尊く、「大切なひとり」です。その夜の出来事を幼児組の子どもたちが演じます。このお話に主役はいません。あえて言うならば「みんなが主役」なのでしょう。大切にされない命などないはずなのに今日もどこかで差別や争いが起こっていますね。世界ではじめの本当のクリスマスを知り、もらうだけでなく「あげること」で満たされる気持ちを考えて過ごしていきます。世界中の子どもたちがいつも笑っていることを願ってやみません。

《園長 小林路津子》

ルカによる福音書 2章11節
今日ダビデの町に、あなたがたのために救い主がお生まれになった。



11月の「園だより」から  2024.11.13掲載



秋の実りの季節になりました。秋は美味しいものがたくさんありますね。特に私たちの住む地域には果実の木や畑、田んぼが広がり、収穫の喜びを感じます。先日幼児組が幼稚園の近所の畑へお芋ほりに出かけました。たくさんのお芋を喜んで持って帰ってきたその日、近所にイノシシの目撃情報が入ってきました。幼稚園のある地域にはタヌキやアライグマなどを時々見かけることがあります。(私が夜遅く帰宅する時ですけれどね。夜行性ですから。)自然豊かな美味しいものが実る場所には動物たちも集まりますよね。絵本の昔話のように仲良くできればよいのですけれどなかなかそうもいきません。けれど虫も動物も人間も共存して自然の中で生きています。仲良くできなくてもその生活を、命を大切にしていきたいですね。
収穫感謝の11月はそんなことも考えて過ごしていきたいと思います。
 

《園長 小林路津子》

申命記 26章10節
あなたが私に与えてくださった土地の実りの初物を持って参りました。





茨城県取手市にある認定こども園 取手幼稚園の公式ホームページ