12月の「園だより」から 2024.12.04掲載
Last Updated on 2024年12月4日 by 取手幼稚園
たいていの場合、王様や神様は優しく、神々しく、光っているイメージがあります。
「神の子イエス」は弱く貧しく小さな者としてこの世に誕生しました。一人の赤ちゃんが生まれたその時、寒い夜でした。赤ちゃんの誕生を見守り、助け、喜んだのはやはり、弱く貧しく身分の低い者とされた人たちでした。私たちはこの世に生まれた時から一人ではなかったはずです。母マリアと父ヨセフ、時代に虐げられていた羊飼いたち、身重の女性とその夫を気の毒に思い、馬小屋に泊めた宿屋、不思議に赤く光る星、その星を頼りに赤ちゃんを探す博士、喜びを告げた天使。このどれが欠けても「聖なる夜」の出来事は語れません。誰もが尊く、「大切なひとり」です。その夜の出来事を幼児組の子どもたちが演じます。このお話に主役はいません。あえて言うならば「みんなが主役」なのでしょう。大切にされない命などないはずなのに今日もどこかで差別や争いが起こっていますね。世界ではじめの本当のクリスマスを知り、もらうだけでなく「あげること」で満たされる気持ちを考えて過ごしていきます。世界中の子どもたちがいつも笑っていることを願ってやみません。
《園長 小林路津子》
ルカによる福音書 2章11節
今日ダビデの町に、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
今日ダビデの町に、あなたがたのために救い主がお生まれになった。